1月7日に食べる七草粥は無病息災を願う日本の伝統的な料理ですが、食べたときに「美味しくない」「味がない」と感じる人も少なくありません。
七草粥を苦手に感じる理由はさまざまですが、ちょっとした工夫やアレンジで七草粥を美味しく楽しむことができます。
この記事では、七草粥が美味しくないと感じる理由や、簡単に美味しくするための方法を紹介します。
七草粥が美味しくない理由は?
七草粥が「美味しくない」と感じる人が多い理由は主に2つあります。
その理由を見ていきましょう。
味が薄いと美味しくない?
お粥自体、味付けが控えめな料理です。
普段、薄味のものを食べ慣れていない人にとって、七草粥は苦手に感じるかもしれません。
特に七草粥の場合、七草自体にクセがあるため、薄味だと独特さが感じやすくなります。
薄味で作ってしまうと、どうしても物足りなく感じたり苦手だなと思ってしまうことが多いでしょう。
少しダシを加えたり、塩で調整することで、七草粥がより食べやすくなります。
青臭さや苦さが気になる
七草粥のもう一つの大きな悩みが、春の七草の青臭さや苦味です。
セリやナズナなどの葉物野菜が主成分となるため、青臭さが残ってしまうことがあります。
この独特の風味が苦手な方も多いですが、七草のアクをしっかりと抜くことで、食べやすくなる可能性があるでしょう。
七草粥を美味しくする方法
七草粥を美味しく食べるためには、調理法に工夫を加えることが大切です。
ここでは、アク抜きやダシを使った味付けの方法などについて紹介します。
七草のアク抜きをする
青臭さの原因となるのは、七草に含まれるアクです。
七草を使う前にアク抜きをすることで、青臭さや苦味を抑えることができます。
七草を茹でてから冷水でしっかり冷まし、ザルに上げることでアクが抜け、よりさっぱりとした風味になります。
ダシを使って風味をアップさせる
お粥自体の味を豊かにするために、ダシを加えて炊くのがおすすめです。
和風のカツオ出汁や昆布出汁を少量加えるだけで、お米自体にしっかりとした旨味がつきます。
さらに、炊きあがった後に塩で味を調整すれば、七草の味わいを引き立てつつ、美味しい七草粥が楽しめます。
七草の量を調整して青臭さを軽減させる
七草粥が美味しくないと感じる原因の一つは、七草の量が多すぎることです。
一人分のお粥に対して七草をたくさん入れすぎると、葉物特有の青臭さが際立ってしまいます。
少量ずつ加え、味を見ながらバランスをとることで、食べやすい七草粥に仕上がるでしょう。
七草粥が美味しくなるアレンジ方法
七草粥に少し工夫を加えるだけで、全く違った味わいにすることができます。
ここでは、和風、洋風、中華風の簡単なアレンジをご紹介します。
和風アレンジ:梅干しや昆布で旨味をプラス
和風のアレンジでおすすめなのは、梅干しや昆布を加えることです。
梅干しの酸味が七草の苦味を和らげ、昆布の旨味が加わることで、より深みのある味わいに仕上がります。
また、刻んだシソや海苔をトッピングすることで、さらに風味がアップします。
洋風アレンジ:チーズやベーコンでコクを出す
洋風アレンジには、チーズやベーコンを加えるのがおすすめです。
お粥のさっぱりした味わいに、ベーコンの塩気とチーズのコクが加わることで、ボリュームのある一品になります。
さらに、仕上げにオリーブオイルを少量かけることで、よりまろやかな味わいを楽しめるでしょう。
中華風アレンジ:鶏がらスープやごま油で深みを出す
中華風のアレンジには、鶏がらスープやごま油を加えるのがポイントです。
鶏がらスープでお粥を炊き、ごま油を数滴垂らすだけで、中華風の香ばしい風味が広がります。
さらに、ホタテ缶やザーサイなどをトッピングすると、より一層本格的な中華風お粥に仕上がります。
七草粥が苦手な人でも楽しめる工夫
七草粥がどうしても苦手という方でも、いくつかの工夫で美味しく楽しむことができます。
手軽に作れる方法やトッピングの工夫を試してみましょう。
フリーズドライを使う
市販のフリーズドライ七草粥セットを使うと、手軽に七草粥を作ることができます。
フリーズドライ製品は青臭さが少なく、時間をかけずに簡単に作れるので、忙しいときにもぴったりです。
トッピングを工夫して食べやすくする
七草粥が苦手でも、トッピングを工夫することで食べやすくなります。
例えば、海苔や鰹節などの和風トッピングや、温泉卵やチーズ、じゃこなどを加えることで、食感や風味が変わり、美味しく食べることができるでしょう。
まとめ
七草粥が美味しくないと感じる理由は、味の薄さや青臭さが大きな原因です。
しかし、アク抜きをしっかり行い、ダシを加えるなどの工夫で、七草粥は簡単に美味しくなります。
さらに、和風、洋風、中華風のアレンジや、フリーズドライを使った手軽な方法を試すことで、さまざまなバリエーションを楽しむことができるでしょう。
今年の七草粥は、ぜひひと工夫加えて美味しく召し上がってください。