1月7日に食べる「七草粥」は、新年の無病息災を願って食べる伝統的な料理です。
しかし、地域や家庭によっては、七草粥にお餅を加える習慣があることをご存じでしょうか?
お餅を入れると、腹持ちが良くなるだけでなく、ほんのり甘みが加わり、食べ応えも増します。
この記事では、七草粥に餅を入れる地域がどこなのか、また炊飯器を使った簡単な作り方を紹介します。
お正月の疲れた胃を癒しつつ、ボリュームアップした七草粥を楽しんでみましょう。
七草粥に餅を入れるのはどこの地域?
七草粥にお餅を入れるのは、特定の地域というよりも、主に各家庭での習慣として根付いているようです。
ですが、地域によっては七草とお餅だけで作る「餅がゆ」として食べる場合もあります。
これは、小正月に「餅がゆ」を食べる習慣と重なったためと考えられています。
七草粥を腹持ちの良い料理として仕上げることで、仕事始めや日常生活に戻る準備を整えるという意図もあります。
餅入り七草粥の由来
七草粥は、もともと正月のごちそうで疲れた胃腸を休め、健康を祈るために食べられてきました。
しかし、お餅を入れることでボリュームが増します。
「七草粥だけでは物足りない」という声も多く、お餅を加えることで食べ応えをプラスする工夫がされるようになったのです。
また、「力餅」のように「力が出る」お餅が加わることで、無病息災の願いもより強く込められたと言われています。
地域ごとに異なる七草粥の特徴
七草粥の作り方は、地域や家庭によって様々です。
例えば、青森や秋田の一部では保存食を多用した「けの汁」などが、七草粥の代わりに食べられる場合もあります。
山形では七草粥の代わりに「納豆汁」が食べられていたり、関西地方では七草の中に地元の野菜が加わることもあります。
このように、七草粥は地域により内容が異なるのです。
餅入り七草粥を炊飯器で簡単に作る方法
お餅入りの七草粥は、炊飯器でも簡単に作れます。
七草粥セットが手に入れば、あとは少しの手間で美味しい粥が出来上がります。
■材料
- 米:1合
- 水:1400cc
- 七草セット:1パック
- 餅:1~2個
- 塩:少々
■作り方
- 米を洗って炊飯器に入れ、水と塩を加える。
- 七草の根菜部分(カブと大根)は2~3分ほど茹で、炊飯器に入れる。
- 葉物は30秒ほどさっと茹でたら冷水で冷やし、刻んでおく。
- お粥モードでセットする。(タイマーで予約炊飯してもOK)
- お粥が炊き上がったら、切ったお餅と葉物を加えて、数分蒸らして完成。
これで、簡単に腹持ちの良い餅入り七草粥が完成します。
お餅を後入れせず、最初から炊飯器にセットしておいてもOKです。
その場合トロっとした七草粥に仕上がり、また違った楽しみ方ができるでしょう。
餅入り七草粥のアレンジアイデア
餅入り七草粥はアレンジも楽しめます。
味に変化をつけることで、さらに満足感が得られるでしょう。
■チーズリゾット風
炊き上がった七草粥にスライスチーズを加えると、クリーミーなチーズリゾットのような風味が楽しめます。お餅との相性も抜群です!
■中華風アレンジ
鶏ガラスープの素やごま油を加えると、コクのある中華風七草粥に。さらに白ごまをトッピングしても良いでしょう。
■洋風コンソメ味
炊飯器にコンソメを入れて炊くと、野菜スープのような仕上がりになり、お子さまにも食べやすい味付けになります。
お餅が入っていることでボリュームが出て、よりバリエーション豊富に楽しめるのが餅入り七草粥の魅力です。
まとめ
七草粥にお餅を入れるのは、特定の地域だけでなく、各家庭で親しまれているアレンジ方法です。
お餅を加えることで腹持ちが良くなり、食べ応えのある料理に仕上がります。
炊飯器を使えば手軽に作れるうえに、チーズや中華風など、さまざまなアレンジも楽しめるのが魅力です。
今年は餅入り七草粥で新年の始まりを健康に過ごし、一年の無病息災を願ってみてはいかがでしょうか。