毎年1月7日になると、無病息災を願って食べる「七草粥」を楽しみにしている家庭も多いでしょう。
しかし、七草粥の臭みが気になると感じる方も少なくありません。
特に子どもや苦みが苦手な方には、なかなか受け入れられない場合もありますよね。
そんな七草粥をもっと美味しく食べるために、この記事では七草の臭みを取る方法や下処理のコツを紹介します。
七草粥が土臭い・青臭い原因とは?
七草粥が青臭い・土臭いと感じる原因は、七草自体がアクの強い食材であることが大きな理由です。
七草には独特の青臭さを持つものや、土っぽい香りを持つものが含まれています。
特に「スズナ(カブ)」や「スズシロ(大根)」は根菜なので、土っぽい臭みが出やすい傾向があり、葉物野菜もアクが強く、下処理をせずにそのまま使うと臭みが残ってしまいます。
これらの臭みを抑えるためには、七草それぞれの食材に応じた適切な下処理が必要です。
しっかりとアク抜きを行い、青臭さや土臭さを取り除くことが美味しい七草粥を作るポイントです。
七草粥の臭みを取る下処理の方法
七草粥が青臭い、または土臭いと感じる場合の具体的な下処理の方法をご紹介します。
スズナ・スズシロの下茹でのポイント
スズナ(カブ)とスズシロ(大根)は、根菜なので土の香りが強く出やすい食材です。
臭みを取るためには、まず丁寧に皮をむき、薄くスライスしてからいちょう切りにします。
次に、塩を加えた熱湯で下茹ですることで、土臭さを軽減させます。
茹で時間は約1〜2分が目安です。
その後、すぐに冷水にさらして水気をしっかりと切りましょう。
この工程で土っぽい臭いをしっかりと抑えることができます。
葉物野菜のアク抜きと切り方
セリやナズナなどの葉物野菜は、アクが強いためそのまま使うと青臭さが目立ちます。
葉物野菜は、まずしっかりと水洗いをして汚れを落としましょう。
その後、塩を加えた熱湯でさっと茹で、冷水に浸けてアクを抜きます。
茹でる際の目安は30秒から1分ほどです。
アク抜きが終わったら、1〜2cm程度の長さに切り揃えてお粥に加えましょう。
これで、七草の青臭さがぐっと抑えられ、食べやすくなります。
七草粥の臭みを抑えて美味しく作るコツ
七草粥の臭みを抑えるためには、下処理以外にアレンジを加えてみてもよいでしょう。
例えば、七草をごま油で軽く炒めてからお粥に加えると、コクが出て青臭さが和らぎます。
また、鶏ガラスープの素や昆布出汁などを使って調理することで、より風味豊かになり、独特の臭いが気にならなくなります。
お好みで梅干しやお醤油、みりんを加えるのも良いでしょう。
これらの調味料を加えることで、七草粥の苦手な方でも美味しく食べられるようになります。
子どもでも食べやすい七草粥にする工夫
子どもにとって、七草粥の青臭さや苦みは食べにくさの原因になりがちです。
そんな時は、味付けに工夫を加えると、子どもでも喜んで食べるようになります。
例えば、卵を入れて雑炊風にするのがおすすめです。
卵を加えることで、見た目も鮮やかになり、マイルドな味わいになります。
また、七草粥にシラスや鶏肉、油揚げなどを加えて具だくさんにすることで、食べ応えもアップします。
さらに、醤油やみそを加えた和風アレンジや、コンソメやチーズを加えた洋風アレンジなども試してみてください。
まとめ
七草粥は、日本の伝統的な食文化であり、無病息災を願って食べる大切な行事食です。
しかし、その独特の青臭さや土臭さが苦手という方も多いかもしれません。
そんな七草粥も、しっかりと下処理を行い、工夫を加えることで驚くほど食べやすくなります。
臭みを抑えるためのコツを取り入れて、美味しい七草粥を楽しんでください。
子どもでも食べやすいアレンジを加えれば、家族全員で新年の健康を願いながら、美味しく七草粥をいただくことができるでしょう。