1月7日に食べる七草粥は、無病息災を願う日本の伝統的な食べ物です。
大人だけでなく、赤ちゃんにもこの健康を祈る行事に参加させたいと考える親御さんも多いでしょう。
しかし、赤ちゃんに七草粥を与えても大丈夫なのか、いつから食べられるのか気になるところです。
この記事では、赤ちゃんが七草粥をいつから食べられるのか、離乳食として与える際の注意点やおすすめの調理方法について詳しく解説します。
赤ちゃんはいつから七草粥を食べていいの?
赤ちゃんが七草粥を食べられる時期は、離乳食が順調に進んでいるかどうかによります。
七草粥はお米と野菜で作られているため、基本的には離乳食が始まっている赤ちゃんなら問題ありません。
離乳食が順調に進んでいれば離乳食初期から七草粥OK
ただし、月齢によって調理方法や食材の量を調整する必要があります。
七草粥は離乳食で与えても大丈夫?
七草粥の材料に使われる「春の七草」には、セリやナズナ、スズシロ(大根)などがあります。
これらの食材は、普段の離乳食でも使われる野菜が多く含まれているため、赤ちゃんに与えても安全です。
ただし、苦味が強い野菜もあるので、食べ慣れた野菜を代用することも可能です。
七草すべてを使わなくても問題ないので、赤ちゃんが食べやすい形でアレンジしてみましょう。
離乳食初期・中期・後期での違い
離乳食の進行度に合わせて、七草粥の食べさせ方も変えましょう。
■離乳食初期(生後5〜6ヶ月)
- 10倍粥にし、七草はペースト状にして少量ずつ食べさせる
- 七草全てを使わず、食べ慣れた野菜のみでOK
■離乳食中期(生後7〜8ヶ月)
- 7倍粥にし、七草は柔らかく茹でてみじん切りにする
- 量は少なめにし、赤ちゃんが食べやすいよう調整
■離乳食後期(生後9〜11ヶ月):
- 5倍粥にし、七草はそのまま混ぜてもOK(みじん切りの方が食べやすいかも)
- 味付けは薄めにする
これらの食べさせ方はおおまかな目安となりますので、お子さんに合わせた調理法にしてくださいね。
赤ちゃんに七草粥を与える際の注意点
七草粥を赤ちゃんに食べさせる際には、いくつかの注意点があります。
七草の下処理とアク抜き方法
七草の中には、独特の青臭さやアクが強いものもあります。
これをそのまま赤ちゃんに与えると、受け付けてくれないことがあるので、事前にしっかりと下茹でしてアクを抜きましょう。
特に、セリやホトケノザはアクが強いため、しっかり水にさらしてから使用すると食べやすくなります。
七草を代用する場合のおすすめ食材
七草の中には、赤ちゃんにとって少し苦味が強いものや食べにくいものもあります。
その場合、カブや大根の代わりに、ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどの柔らかい野菜を使って代用するのがおすすめです。
これらの野菜は、離乳食でよく使われる食材なので安心して与えることができますね。
味付けとアレルギーに気をつけよう
七草粥は基本的に塩で味付けしますが、赤ちゃんには塩分の過剰摂取を避けるため、できる限り薄めの味付けにしましょう。
出汁で風味をつけるのも良い方法です。
また、卵を加える場合は、アレルギーがないか事前に確認してくださいね。
赤ちゃんが食べやすいアレンジ方法
七草粥の青臭さが気になる場合は、赤ちゃん用のコンソメや和風だしを少し加えると、風味が良くなります。
また、しらすや刻み海苔などを加えることで味に変化がつき、より食べやすくなるでしょう。
卵アレルギーの心配がない場合、卵を少量入れてまろやかさをプラスするのもおすすめです。
また、少し甘味を感じる野菜(かぼちゃやにんじんなど)を加えることで、味のバランスが取れて赤ちゃんも抵抗なく食べやすくなります。
他にもフードプロセッサーを使ってさらに滑らかにすることで、月齢の小さな赤ちゃんでも安心して食べられます。
それでも青臭さが気になる場合は、少しミルクを足すことでまろやかになるのでおすすめです。
まとめ
七草粥は、赤ちゃんにも安心して食べさせられる栄養豊富なお粥です。
ただし、離乳食の進行度に応じて、調理方法や食材の選び方を工夫することが大切です。
七草が苦手な場合は、無理に全てを使わず、代わりに普段食べ慣れている野菜を使ってアレンジするのも良いでしょう。
赤ちゃんも一緒に、家族みんなで健康を願う七草粥を楽しんでみてください。