日本では、1月7日に七草粥を食べて無病息災を願う習慣があります。
スーパーで販売されている七草セットには、根っこがついたままのものが多く見られますが、この部分が食べられるかどうか疑問に思う方もいるかもしれません。
また、七草は普段馴染みがないため「茎も食べられるの?」と思う方も多いでしょう。
この記事では、七草の根っこや茎が食べられるかどうか、正しい下処理の方法、そして美味しく調理するコツについて詳しく解説します。
七草の根っこや茎は食べられる?
七草の中で根っこまで食べられるのは、「スズナ(かぶ)」と「スズシロ(大根)」です。
これらの根っこはビタミンやミネラルが豊富で、健康に良い成分を多く含んでいます。
皮ごと食べることも可能ですが、食感が気になる場合は皮を剥いても構いません。
スズナとスズシロは根っこそのものが美味しく、栄養価も高いのでぜひ食べてみましょう。
根っこまで食べられる七草
- スズナ(かぶ)
- スズシロ(大根)
一方、他の七草「セリ」「ナズナ」「ゴギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」などは、根っこは食べないのが一般的です。
これらの七草の根っこは固く、風味も強いため、根っこ部分は下処理の段階で切り落とすのが通常の調理方法です。
一般的に根っこは食べない七草
- セリ
- ナズナ
- ゴギョウ
- ハコベラ
- ホトケノザ
なお、葉物七草の茎に関しては、細かく刻んで食べましょう。
特にセリの茎はシャキシャキとした食感が特徴でおいしくいただけます。
七草の根っこの下処理方法
七草の根っこを美味しく食べるためには、適切な下処理が欠かせません。
特にスズナ(カブ)やスズシロ(大根)の根っこ部分には、土や汚れがついていることが多いため、丁寧に洗い流す必要があります。
まずは、根っこに付着した土や泥を流水でしっかりと洗い流しましょう。
場合によっては、つまようじや竹串を使って、根っこの細かい部分に詰まった土を取り除くとよりきれいになります。
根っこの皮は、スズナやスズシロが小さければ剥かなくても食べられますが、大きなものの場合は皮を剥くことで食べやすくなります。
葉物の七草については、根っこ部分を取り除き、葉や茎を使いましょう。
これらはさっと茹でてアクを抜き、色を鮮やかに保つことが大切です。
七草の根っこや茎を美味しく調理する工夫
七草の根っこや茎を美味しく調理するためには、下処理に加えて調理の工夫が必要です。
スズナやスズシロの根っこは、薄くスライスすることで食感が柔らかくなり、煮込みやすくなります。
これにより、お粥に混ぜたときにも風味が均等に広がり、口当たりが良くなります。
また、根っこ部分をあらかじめ軽く茹でることで、特有の土臭さや青臭さを抑えることができ、より食べやすくなります。
葉物の七草の茎部分も、少し工夫することで美味しく仕上がります。
茎を切り、湯通しした後に塩を軽くふることで、シャキシャキとした食感を保ちながら、風味を引き出すことができます。
これにより、七草粥全体の味わいがバランスよく仕上がります。
また、食べる直前に七草をお粥に加えると、風味が損なわれずに新鮮な味を楽しむことができます。
まとめ
七草のスズナやスズシロの根っこは栄養価が高く、しっかりと下処理をすれば美味しく食べることができます。
他の七草は根っこを取り除き、葉や茎の部分を使って調理しましょう。
根っこや茎を美味しく調理するためには、丁寧に水で洗い、切り方や調理方法に工夫を加えることが大切です。
これらのポイントを押さえて、七草粥をより美味しく味わってくださいね。