1月7日に食べる七草粥は、無病息災を願う日本の伝統的な行事です。
年末年始のごちそうで疲れた胃を休めるために、シンプルで消化の良い七草粥は多くの家庭で作られています。
しかし、七草粥を作る際に「どうやって切ればいいのか」や「どんな下準備が必要か」など、気になることもあるでしょう。
今回は、七草粥の材料の切り方や作る前に知っておきたい下準備、さらに美味しく食べるためのポイントをわかりやすく紹介します。
七草粥の材料の切り方
七草粥に使われる春の七草は、
- セリ
- ナズナ
- ゴギョウ
- ハコベラ
- ホトケノザ
- スズナ(カブ)
- スズシロ(大根)
の7種類です。
これらの野菜は、適切に切ることで美味しく仕上げることができます。
それぞれの切り方について見ていきましょう。
スズナ(カブ)の切り方
スズナはカブのことです。
カブの根の部分は皮をむき、薄めのいちょう切りや輪切りにします。
大きい場合は半月切りにすると、食べやすいサイズになります。
葉の部分も使い、1〜2cmほどの長さにザクザクと切っておきましょう。
スズシロ(大根)の切り方
スズシロは大根のことです。
根の白い部分を薄切りにします。
大きい場合は、半月切りやいちょう切りにするのが一般的です。
スズナ同様、葉の部分も捨てず1〜2cmの長さに切り、風味と食感を楽しめるようにしましょう。
葉物(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ)の切り方
葉物野菜は、茎ごとザクザクと1〜2cmほどの長さに切ります。
茎が太いものはさらに細かく刻むことで、食べやすくなります。
特に、クセのあるセリやナズナは細かく切ると食べやすくなるため、お好みに応じて刻み具合を調整してください。
七草粥を作る前に知っておきたい下準備
七草粥を美味しく作るためには、七草の下準備が重要です。
アク抜きをしっかり行い食材のクセを抑えることで、七草本来の風味を楽しむことができます。
七草の下茹でとアク抜き
七草の一部には、アクが多く含まれているため、まずは下茹でしてアクを抜くことが大切です。
特に、セリやナズナなどはアクが強いので、茹でることで苦味や青臭さを和らげることができます。
カブや大根(スズナ、スズシロ)は、別途下茹でして柔らかくし、茹でた後に冷水にさらしてアクを取り除きます。
食材をよく洗い水気を拭き取る
七草は葉物が多く、泥がついていることがあるため、しっかり水洗いをしましょう。
水気をキッチンペーパーで軽く拭き取ってから調理することで、余計な水分を取り除き、スッキリとした風味を残すことができます。
七草粥を美味しく食べるポイント
七草粥はシンプルな料理ですが、ちょっとした工夫で格段に美味しく仕上げることができます。
ここでは、美味しく食べるためのポイントをご紹介します。
七草を最後に加える
七草はお粥が炊き上がった後、最後に加えるのがポイントです。
七草を最初から一緒に炊いてしまうと、風味が失われたり青臭さが強くなりすぎたりすることがあります。
炊き上がったお粥に、茹でてアク抜きした七草を加えて軽く混ぜると、七草本来の爽やかな風味が楽しめます。
味付けはシンプルに
七草粥は、七草そのものの風味を楽しむ料理なので、味付けは薄めにするのが基本です。
塩を少量加えるだけで、シンプルかつヘルシーな味わいになります。
塩味が物足りない場合は、昆布だしや鰹だしを少し加えることで、さらに深みのある味わいが引き立ちます。
七草粥独特の味わいが苦手だと感じる場合は、卵とじにしたり、梅干しを入れてもよいでしょう。
まとめ
七草粥を美味しく作るためには、材料の切り方や下準備に少し気を配ることが大切です。
七草それぞれの特徴に合った切り方をし、下茹でやアク抜きをしっかり行うことで、七草本来の美味しさを引き出すことができます。
また、七草を加えるタイミングやシンプルな味付けも、美味しく仕上げるためのポイントです。
今年の1月7日は、ぜひこれらのコツを取り入れて、家族で美味しい七草粥を楽しんでください。